お子さまの笑顔のために、
私たちができることCHILD
お子さまの治療時に
私たちが気をつけて
いること
何気ない会話からその子の今の気分や状況をつかみ、
笑顔を引き出す。
歯科医院でなくとも大切な、
基本的なあいさつを元気に明るく!
前向きに取り組み、
がんばってくれたことを必ず言葉で伝える。
次に何をするか、
あとどのくらい・どのようにがんばればよいか、を具体的に示す。
その子の個性や成長に応じた対応をする。
(やさしく・厳しく・治療はすばやく・説明は後から・鏡を見せて説明する・納得してもらいながら、など)
お子さまの治療時の
声かけについて
これまで多くのお子さまと関わる機会に恵まれる中、私が実感したのは、基本的に子どもたちは「誰かの役に立つこと」「自分ががんばることで相手が喜ぶこと」に素直に喜びを感じてくれるということです。お子さまがみんなママの笑顔を好きなのも、「自分の大切な人が喜ぶと、自分もうれしい」からですね。
治療とは、歯科医師に「される」ものではなく、「自分の歯を治している」「先生やお姉さんと一緒に自分もがんばっている」ものだと主体的に考え、一体感や達成感を感じてもらえるような声かけを心がけています。治療はアンラッキーな出来事かもしれませんが、それを通じて強くて優しいがんばれる子に成長してほしいと願っています。
保護者の方も、「痛くしてもらうよ! 我慢しなさい!」などと怖がるような声かけをしないようにご協力をお願いいたします。
また、お子さまは1人の人のお話を集中して聞きます。保護者の方がずっと声をかけ続けると、お子さまはスタッフよりも聞き慣れた声を耳で追ってしまい、スムーズな治療ができなくなるかもしれません。心配されるからこそ、一歩ひいて見守ってあげてください。複数の人が代わる代わる声をかけるのも、本人を混乱させてしまうので、極力避けるようにいたします。
宇宙船「治療号」をスムーズに進めるには、お子さま・保護者の方と歯科医師の協力に加え、船長(歯科医師)の的確な舵取りが必要です。治療号のスムーズな航行のために、保護者の方には待合室でお待ちいただく場合も多くあります。
3才を過ぎたら主体的に治療に取り組んでいただくことで、自立心を育むお手伝いにつながれば幸いです。
声かけの言葉選びも大切です。今まで治療が難しかったお子さまが、声かけ一つで見違えるように上手にできることもあります。これはケースバイケースなので、実際の診療で少しずつお伝えできればと思います。患者さまにはなるべく簡単な言葉で伝えること、プラスイメージにつながるような言葉を選ぶことを、いつも意識しています。小さなお子さまでも大人の方でも、これは共通して重要であると考えています。
忘れてはいけないのが、成長にも性格にも個性があり、今日できたことが次もできるとは限らないということ。うまくいかない日があっても「そんなこともあるよね。今日はそんな日なのかもしれないね」と温かく見守ること。大人の都合で無理やり進めないこと。
今まで出会った子たちが、私に教えてくれたことでもあります。
ホームケアについて
近年は減少してきているものの、お子さまがむし歯で悩むケースは残念ながらまだ存在します。むし歯の原因はいくつかあり、それらが関係し合って個々のお口の問題を作っています。
お子さまにとって歯ブラシは使いづらい道具であり、しかも成長とともに歯が生え替わるのでお口の状況も食生活も変わっていきます。
むし歯だけでなく、歯ぐきの炎症も大きな問題の一つです。
口腔周囲の筋肉の使い方や呼吸の仕方、姿勢までもが歯並びや健康に大きな影響があることが、よく知られるところとなってきました。
「むし歯になるから歯を磨きなさい!」だけでは、お口の問題は解決しません。
ご家族で
気をつけること
決まった時間に
お食事・おやつをとる
お口の中に常に食べ物がある状態だと口内が酸性になり、むし歯ができやすい環境です。お口の中が酸性に偏らないように、決まった時間に食事をとることで、正常な状態を保ちましょう。
食後の水分補給
歯が生えてきたばかりのお子さまは、歯磨きを毎回行うのは難しいかもしれません。歯を磨くに越したことはありませんが、食後に水やお茶を飲むことで、口の中の食べカスを流し、お口をきれいにする効果が期待できます。
毎日の歯磨き
お子さまのペースを尊重しましょう。遊んでいる途中でいきなり洗面台へ連れて行ったり、お口を開けないからといって怒ったりせず、お子さまが進んで歯磨きができるよう、励ましや本人が喜ぶようなお声がけをお願いします。その後は保護者の方がしっかりと「仕上げ磨き」をしてあげてください。
クイズ!
Q.『磨いている』=『磨けている』? |
Q.『むし歯になったら歯医者に行く』=『むし歯でなければ歯医者に行かなくてよい』? |
Q.『歯医者でむし歯を治したら、もうそれでおしまい!』? |
Q.『またむし歯になってしまってから、歯医者に行けばよい』? |
根本の意識から変えていくことが、健康なお口に近づく第一歩です!
正解は、当院で!
上記にプラスして、
むし歯になる前の
「予防」も大切です!
食べて、話して、笑って、噛みしめて。健康なお口は成長の要です。
生活習慣を映し出す鏡でもあります。口元で印象が変わるほど、個性が表れる部分でもあります。
毎日息をするのと一緒で、歯を使わない日はありません。歯科医院で治療をするだけではなく、定期的なチェックやホームケアが大切です。
それが、「習い事に通うように楽しく通院」してほしい、と私が願う理由です。